異性の知り合い、同性の運命の友達
私には、運命の友達がいる。面白さと興味深さで超える人に出会ったことがないし、多分もう新たに出会わないだろうと思えるくらいの友達。運命と呼ぶ他ない。
私にとって出会わないといけない人だった。しかし、例えばこれを恋人に求めている人がいる。それはすごく高いハードルであるように思う。
友人は複数人いても良い。しかし基本的に恋人は1人のみである。また、出会うタイミングにも左右されすぎる。自分に恋人がいれば、異性の知り合いとより一層距離を縮めることは難しい。
恋人に、「もし俺よりスペックが高い人が現れたらどうする?」と聞かれた。
スペックとはなんだろうか。また私にとって、交際する相手に求める1番大切な要素って、なんだろう。
私は、男性のことをよく知らない。男友達というものが一人もいないし、恋人や恋人になる気がある人以外の異性とは関わりをほぼほぼ絶っている。友情が成立すると思っていないし、そうなると気を張り不祥事が発生しないように自分で調節しなければならないからだ。
恋人は、「俺はその問いには上手く答えられない。でも、積み上げてきた時間が違うから、君を選ぶと思う。」と言っていた。
私は、恋人に何を求めるんだろう
何も考えていないなりに、たまたまめちゃくちゃ誠実な男性とお付き合いをしている。誠実じゃなかったら別れるけれど、すごくよくしてくれるから前向きに交際している。心から感謝しかない。
そもそも私が人と交際をしたいと思い始めた理由の一つに、飲酒がある。一緒にお酒を飲んでくれる人が新しく欲しかったのだ。運命の友達と初めて飲酒をした時、ああ。こんなに楽しい時間があることを私はまだ知らなかったんだ。と感動した。
お酒を飲む友達があまりいなかったため、せっかくだし興味のあった交際というものを誰かとして、お酒を飲んでみよう。と思った。成人式があったのは、それから2ヶ月後の話だ。
絶好のタイミングだと思ったし、交際に至らずとも20歳になりたての男性はお酒をすごく飲む人が多い。飲み友というものを作ってみてもいいと思っていたので、色々な人に話しかけた。同窓会で再開した同級生と交際することにした。
同級生と交際した結果
文字通りいい雰囲気になったので、ドキドキしながら交際をした。数ヶ月付き合ったものの、夏休みに入り、友人とはバンバン出かける予定を立ててバイトも沢山しようとしているくせに、彼女との旅行の予定を立てる気概が無く、優先順位が低く不誠実なところに心底うんざりし、また日頃から「君は自分にはもったいなさすぎる。別れたかったらいつでも言ってね。」と被害者ぶった別れたい宣言をよくされていたため、じゃあはい。とムカムカしながら破局した。
別れを告げる前日に当時のバイト先の先輩に相談したところ、「もうマッチングアプリ始めちゃいなよ!」と言われ、アプリで即日出会ったのが今の恋人になる。
安定、日々淡々。
私が今の恋人に感じることは、安定である。私の人生は安定とは対極であるため、人生で初めての安定に寄った生活をしていると言える。
感情の幅も希薄らしく、淡々と日々をこなすのが得意な人で、私とは異なる。しかし何も考えていない人とは真逆におり、絶望はしないまま考えながら日々を生きている。私とは違う。話していても、違う生き物だと感じる。
恋人ができた時に、運命の友人にも報告をしていた。興味が無さそうだったので、「付き合った」「別れた」「付き合った」というくらい淡白なものであったが、夜通し飲んだ時に「マッチングアプリ狂の友達に勧められている。転職したらアプリを始める。」などと言い始め、おー。と感動した。運命の友達とはオタクとしての同士だった時のように、また同じ界隈の話で盛り上がりたくて仕方なかったため、喜ばしい報告だ。
ツイート一目惚れ
先程から運命の友達と言っているものの、何が運命なのかといえば、一目惚れに近いだろう。友人とはTwitterで出会った。同じジャンルのオタクで、アイコンの雰囲気とは裏腹にツイートが鋭く、そんなこと言ったら普通に炎上するだろう。といつも思っていた。面白い。その一言に尽きる。人間としての面白みに一目惚れしたその日から積極的に話しかけた。
1年ほど経ち通話をすることになり、それから月に1回会って遊ぶようになった。3年ほど経過した今も、同じ頻度で遊び続けている。向こうが私の何を良いと思って仲良くしているのかは当時から不明だが、とにかく私は出会った時から考え方や感受性に惚れ込んでいる。
そして、豪快でよく怒り創作表現を続ける姿に多く救われた。これ以上面白い人はいないと思う。そういった意味で私の個人的な運命を変えた友達なのだ。
彼氏から怒りを引き出したい
腹が立っている彼氏を見たい。私が多少イライラするだろうことを言っても、感情的にならないのだ。私はそれに腹を立てている。
自分の好きな物の悪い所や問題点をつつかれても、挑発に乗ってこない。安定している。私は怒っている人を見ることも好きなので、正直納得いっていない。普段から怒らない上に、溜め込んでいる様子でもないところに感動する。本当に感じないんだ!と。興味深い。
彼氏は私のことを心が広いと言う。もっと思ったことを言ってくれて良いのにと。私は伝えているつもりだし、まぁ主張が通らない時もあるが、通していこうと思っている。そのため、相性がいいのかもしれない。
交際に意味はあるのだろうか。私は私1人のこともこんなに面倒を見切れないのに、人と関わる資格があると思えない。しかし学び続けたい。人と生活することを体感したいし、問題にぶつかっては感情を揺さぶられたい。
感情的で面白く、私に怒りを教えてくれた運命の友達と、感情が希薄で誠実な優しい恋人。対極のようだが、どちらも私の大切な知り合いである。


